『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ 』

今日、銀行で待っているとき女性週刊誌というのを読んだが、その中に注目すべき記事が載っていた。 NHKの朝の連続テレビ小説『瞳』に出てくる、主人公の友達役の女優の父親がIT長者みたいな奴でその財力で娘を出演させているというのだ。 俺は以前から、ヒッ…

 『文學界』 絶えざる移動としての批評

柄谷行人、浅田彰、岡崎乾二郎、大澤真幸による柄谷の思想を中心としたシンポジウム。NAMの総括もやっているが、柄谷によると自分が海外にいることが多くメーリングリストに依存しすぎて会員同士が実際に会う機会が少なかったのが失敗の第一原因だという。そ…

 『現代思想』 柄谷行人インタビュー

上部構造というかわりに、いろんな言い方がありますね。「共同幻想」とか「想像の共同体」とか「表象」とか。一般に、上部構造を重視する人たちはかつての経済的決定論に反撥したからでしょう。しかし、そういう見方は「経済的下部構造」が何か実体的なもの…

 嶽本野ばら(原作) 中島哲也(監督・脚本) 『下妻物語』

この映画はあらゆる意味で面白かったが、単純に笑えて楽しめるという点だけをとっても庵野秀明の『キューティーハニー』など全く比較にならないくらい良くできている。どんなにバカバカしい作品でも作り手が真剣になっていなければ見る側は楽しめないが、『…

 阿部和重 『シンセミア』/OUTKAST 『Roses』

先日、本屋行って『文藝』夏号の阿部和重特集を読んだが結構面白かった。 阿部が言うには『シンセミア』はファンクということだが、これは極めて重要なこの小説の本質である。 阿部の86〜88年頃と思われる学生証の写真も掲載されていて、ちょっと遅れたパン…