ニューアソーシエイショニスト

http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/archives/2005-04.html#20050407

流動性が高いといつでも株式を売買できるから(これは重要なことで、ほとんどの銘柄は流動性が低いので好きなときに売買できないケースが多い)、株式の理論的価値が上がることになる。いわば通貨に近くなるわけだ。大幅分割を揶揄する人がいるのは、従来の流動性や浮動株比率が極端に低く、一部の大口投資家の意思だけでマーケットが動かせてしまう、いびつな市場こそ、正しいと思っていたからであろう。

ここで堀江が言っている株式の通貨化というのは、アソーシエイショニズムの重要なポイントになるのではないかと私なんかも思っていました。
やはり、堀江というのはアソーシエイショニストです。ニューアソーシエイショニストです。
今日、東大の生協に行ったら以前は置いてなかった堀江の本が平積みになっていました。生協のようなアカい人達こそが堀江を応援しなければならない。
そして、北田暁大の『嗤う日本の「ナショナリズム」』も局所的に平積みになっていました。内容的にはラストが、「言いたいことも言えないこんな世の中に思想を語る俺ってポイズン」みたいな感じで、そこに「お笑いタレントの性を語りだす中山秀征と俺との違い」みたいなことが考察されていたらもっと良かった。
ところで、東がこの本をネタにブログでおニャン子の話をしていたから、北田もおニャン子論を披露しているのかと思いきや全然それはなかった。
東が言うには「おニャン子クラブという存在は意外と「ベタ」だったと思うのだ」ということだが、そういうことは気分の問題です。だからどうでもよろしい。
重要なのは、おニャン子クラブは状況を変えたということです。つまり日本の芸能を破壊的に変革したという事実です。イカ天とかああいうのもおニャン子無しにはあり得なかった。ようするにおニャン子はパンクだったということです。
シニシズムでもアイロニーでもいいが、そういうのがロマン主義ナショナリズムに向かおうが、それはどうでもいいのです。つまらない問題です。実際つまらないでしょう?電車男とかネット右翼とか、よくそんなつまんねぇもん論じる気になるよなって感じでしょう。
重要なのは、シニシズムアイロニーが現状の破壊的改革に向かう場合であって、それがつまり、パンクってことです。だから、「日本におけるパンクが英国のようにストリートの服屋からではなく、テレビ局のお笑いバラエティから発生した構造」というようなことを考えなくてはならない。
やはり、パンクを知らなければダメですね。私なんかは当然パンクでした。PILのTシャツだって着てました。
そして当時を思い起こせば、フジテレビの目玉マーク。あれは確かおニャン子全盛期に作られたものだと思いますが、あのマークをパンクのアナーキマーク(Aを逆さにしたやつ)と同じような感じで、どこかの壁に落書きしたりしたものでした。つまり、フジテレビがヴィヴィアンみたいな感じだった。
そのフジテレビが今や守旧派の代表のようになってしまったのだから面白いものです。対するライブドア堀江は2ちゃんねる的なものから出てきたパンク的なもの、資本主義のシニシズムがもたらす破壊的改革であって、やっぱり面白い。
しかし、最後には堀江にも代々木ファイナルが待っているのでしょうか?