白洲次郎物語

今、NHK白洲次郎のドラマを見た。
白洲正子役はCasa BRUTUSで器を買う女優、中谷美紀といういかにもな配役で、「邪魔する者はぶっ殺します」などと言っていたが、「ぶっ殺す」が口癖だったのは本人もよく覚えていない幼児の頃のことだ。
それはともかく、奥田瑛二演じる白州の親父とか、原田芳雄吉田茂とかそれなりに面白かった。
しかし、来週の予告編を見たらとんでもないものが出ていた。
市川亀治郎青山二郎
これはないな。歌舞伎役者なら中村獅童の方がそれっぽいだろう。
しかも、炎を見て「恐いだろう、美しいだろう」とか呟いているのだが、あれは死ぬ間際、半分ボケていた病院での話しだ。
青山だけじゃなく河上徹太郎も出てくるようだが、だとしたら小林秀雄が出てこないのはちょっとおかしい。多分、白州信哉あたりから「小林秀雄だけは勘弁して下さい」みたいなことになったんじゃないだろうか。
次郎や正子のドラマ化は許しても、小林秀雄だけは神聖にして犯すべからずだという最後の砦のような感じだ。
しかし、小林秀雄は見たかった。もちろん、館ひろしが演じるわけだが。
 
だが今、なぜ白洲次郎物語か?
吉田茂の孫で何となく白州次郎っぽい雰囲気を漂わせる麻生太郎応援キャンペーンだろうか?
それとも、あれか?カントリージェントルマン気取りで田舎で陶芸とか畑仕事とかやっている細川護煕がまた新党結成か?
それはないな。